人間に、失敗のない人生はありません。失敗は、成功の元とも言われています。でも、失敗すれば、ネガティブ感情が生じるものです。この感情が、ストレスとなって、身体や精神に良くない影響を与えることもあります。一方、仕事が上手くいけば、ポジティブ感情を感じることで次の行動のエネルギーになることもあります。それでは、ネガティブ感情を軽減するには、どうすれば良いのでしょうか。経験的には、1つのネガティブなことを感じたら、その3倍のポジティブなことを感じられれば良いとされています。3倍のポジティブなことを感じられれば、ネガティブ感情を乗り越えられるというわけです。
ストレスをなくす研究は、長年にわたって行われてきました。でも、生活からまったくストレスをなくすことはできません。そのような中で、自然にストレスに対して、上手に対処する方法が身についている人達がいます。ストレスに強い人の特徴は、自尊感情が高いことです。この自尊感情は、自己に対して肯定的(ポジティブ)な評価を抱いている状態を意味します。自分を肯定的にとらえ、自分の気持ちや考えを大事にする人達ということになります。大切なことは自分を大事にして、ストレスに対処する方法やストレスを減らす方法を知ることになります。ストレスに支配されるのではなく、ストレスをコントロールするスキルを身に津つけることになります。対処する方法が身についている人は、ストレッサーを心身の障害にならないように対処していきます。一般に、ストレスにそのつど対処していける人は、ストレス耐性が高いといわれています。このようなスキルを身に付けている人は、現代社会を優雅に過ごすことができるようです。
その一つの事例が、禁欲生活の模範とされる修道院に見られました。日記に良かった体験を多く書いていた尼僧の方が、そうではない尼僧よりも、10年以上も長生きしたのです。良くないことばかりに目を向けていると、禁欲的な方でも、次第に心の元気がなくなってくるものです。良かったことに目を向けることには、メリットがあります。ネガティブな記憶は、残りやすい特徴があります。これは、失敗をしないようにようにという心の防衛反応でもあります。この防衛反応を癒すものが、良いことに目を向けたり、良いことを体験することになります。心身の不調を防ぐためには、日記を使って意識的に良かったことに目を向けるようにすることも一つの方法になります。その日に体験した3つの良かったことを日記に書いていくと、心や体の健康が高まります。散歩の途中で空き缶を拾ったとか、アイデアが出たとか、足が軽くなったなど、なんでも良いようです。
心身に快の感情が高まれば、幸福度が高まります。最近の幸福に関する研究では、幸福度を高める因子は、健康や人間関係の重要性が説かれています。特に、人との良好で安定したつながりが大切といいわれています。成功している人々ほど、人間関係を大事にし、それを推進力としています。さらに研究は進み、人間の脳は絶えず自らを変化させるという点が強調されるようになりました。脳は可塑性を持っており、良くも悪くもなるというわけです。脳の可逆性を利用し、良いこと考え、良いことをしながら、脳を良くすれば、幸福度の高い生活を享受できるという考えになるようです。
